こんにちは、シュクル佐藤恵です。
今日は良いお天気でしたから、
油断して薄いコートを羽織ってきたら、
結構風が冷たくて。。。
さて、保護司という活動をご存知ですか?
犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える、
法務大臣から任命された民間のボランティアです。
保護観察中の人が再び罪を犯さないよう、
月に2回程度面談を行うほか、
スムーズに社会生活を営めるよう,
釈放後の住居や就業先などの
帰住環境の調整や相談を行って社会復帰を見守ります。
このような保護司は,全国に約4万8,000人いるそうです。
こうした活動にご尽力されている埼玉県保護司会様に招かれ、
一昨日「コミュニケーション研修」が行われました。
保護司の皆さんは
対象者がこちらの話にのって来ない、答えてくれない、会話が広がらない、と
円滑なコミュニケーションが構築できないことに悩んでいらっしゃいました。
日頃から、傾聴やコーチングなどの勉強をされている保護司の皆さんにとって、
その知識やスキルをどうアウトプットするか。
まさに声・話し方の出番でした。
コミュニケーションの架け橋「声・話し方」の専門家として
お役に立てるツボはみなさんそれぞれ違うでしょうから、
とにかく、対象者とのコミュニケーションで活用できそうなことをすべて、
2時間たっぷりお話させていただきました。
たとえば。。。
相手に与える自分の印象は視覚情報3:聴覚情報2:言語情報1。
だから「何」を伝えるか、それ以上に「どのように」伝えるかが重要であること。
「どのように伝えるか」で特にフォーカスしたいのは、
声の質・話し方・・・聴覚情報。
ちょっとした言い方ひとつで、
相手の気持ちを損ねさせてしまい、
ムカつかれて終わってしまいますね。
話しているうちに熱くなってきて、威圧的な声になったり。
あれもこれも伝えたくて、矢継ぎ早に次々と話してしまったり。
事務的なやり取りになってしまい、心がこもっていなかったり
話す方は、決してそんなつもりはないけど、
結果的に相手にはそう聞こえてしまうのです。
だから、声のインプレッションマネジメントが必要です。
威圧的な声にならないために→呼吸をコントロールする
矢継ぎ早な喋りにならないために→間を置きながら話す
事務的な話し方にならないために→表情筋を柔らかく動かす、
心のこもっていない聴き方にならないために→相槌・頷きを単調にしない
などなど。
デリケートな方達とのやり取りに苦戦される保護司の皆さんにご活用いただけると幸いです。
明治時代に日本で生まれた保護司制度、
再犯率が高い昨今、保護司の皆さんの役割の重要性が益々高まっていくことでしょう。
しかし、皆さんのお話を聞きながら、
こうした活動をボランティアで行うには、大変なご苦労とご負担が大きいであろうと改めて思いました。
日本社会の底力を感じることが出来たひととき、
私の方がたくさん学ばせていただけました。
ありがとうございました。
声のチカラで日本を元気に!
佐藤恵
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