シュクリングラボを運営するボイスクリエーションシュクルが
提唱するシュクルメソッドでは
相手に与える印象は放ち放題にするのではなく、
自分でコントロールをするもの、とお伝えしています。
管理するものだからこそ
お一人お一人がシーンごとに合う
コミュニケーション戦略をちゃんとつくることをおススメしています。
今注目度ナンバーワンの小池百合子東京都知事は
コミュニケーション戦略という点では
たいへんに長けた方ですね。
言葉の選び方、
与える印象の作り方、
場に合わせた対応の仕方など、
見られている自分を客観視し、
計算に基づいた【見せ方】を自在に操り、
戦略的にコミュニケーションが行われている事が分ります。
何より小池都知事は、
「感情のコントロール」がとてもお上手。
それは、
声を荒らげたり、張り上げたりすれば、
ヒステリックに怒って聞こえてしまう、
女性のキンキン声はみんなが嫌がる、
ということをよくご存じだから、
ちゃんとブレーキが作動するのでしょう。
弱すぎず、強すぎず、
語気を荒らげることもなく、
適度な「男前」加減と女性らしい柔軟さの塩梅は絶妙です。
会見で記者からムッとさせられる質問にも
「ちょっと、それはたいへん失礼なんじゃないですか」と
怒りをいっさい見せることなく、
笑顔で切り抜けたことがありました。
余裕さえ演出していました。
このように会見や都議会では、
感情を抑えて受け答えすることが多いのですが、
遊説ではかなり熱く力強い調子ですね。
これもシーン別に使い分けるコミュニケーション戦略。
でも、応援演説などで
決して「絶叫する」ことはありませんから、
攻撃的に聞こえることもありません。
一方、民進党の蓮舫代表。
弁舌は切れ味バツグン、わかりやすいですが、
いつも怒っています。
鋭いまなざしを放ちながら
怒気に満ちた表情で全身で怒りをあらわします。
どんな時も直球ストライクを狙うコミュニケーションです。
女性活躍推進法が施行されて1年3か月。
女性のリーダーシップが声高に叫ばれながら
なかなか進まない現状ですが、
こうしたコミュニケーションの自己管理という
目に見えない障壁も超えて、
それを上手く味方にすることも
女性リーダーに求められる重要な素養ですね。
ただ、小池都知事の戦略的なコミュニケーションも
都民ファーストでは好印象に受け入れても、
国民ファーストにバージョンアップしたら、
どのように映るのでしょうか。
絶妙なコミュニケーションのさじ加減は変わるのでしょうか。
今後の小池都知事のコミュニケーション戦略から
目が離せませんね。
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